「本わさび」はなぜ海外で“東洋の高級ハーブ”として広がっているのか——偽わさびとの違いと輸出の壁

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回転寿司からミシュラン店まで、海外の「和食」は年々広がっている。ただし、寿司の相棒として世界中に配られている緑色のペーストの多くは、実はわさびではない。北米の寿司店で出される「わさび」は、ホースラディッシュ(西洋わさび)に着色料を加えた加工品が大半だと海外メディアでは紹介されている。今回は、そのすき間で静かに需要を伸ばしている「本わさび」の話を紹介する。

本わさびのイラスト、鮫皮おろし金と寿司

本わさびとホースラディッシュ、実は別物

本わさびはアブラナ科ワサビ属の植物で、清流でしか育たない根茎を用いる。一方、チューブ入りの練りわさびや回転寿司の小皿に添えられる緑のペーストは、ホースラディッシュという別の植物の粉末に着色料や香料を加えて作られていることが多い。海外の料理メディアでは、北米のレストランで供される「わさび」のほとんどが本わさびではないと紹介されている。ホースラディッシュは栽培が容易で価格も安いため、代用品として世界中で定着した経緯がある。

味の違いも指摘されている。本わさびの辛味は鼻に抜けたあとすっと消え、後には甘みが残るのに対し、ホースラディッシュの辛味は舌に長く残ると海外の食メディアでは説明されている。この違いこそが、実物を知った海外の食通が本わさびを探し始める理由になっている。

なぜ本わさびは希少で高価なのか

本わさびの栽培には、湧き水などのきれいな水を安定して供給できる環境と、収穫まで約2年という長い期間が必要になる。農林水産省の統計によると、2024年の国内生産量(根茎・葉柄)は前年比8.2%増の1,496.7トンで、産地別では長野県が651.3トン、静岡県が416.4トン、岩手県が263.1トンと続く。生産できる土地も生産者も限られているため、供給量そのものが増えにくい構造になっている。

希少性の高さから、本わさびは一般の小売にはあまり出回らず、上質な寿司店や日本料理店に優先的に卸されると海外の食メディアでは紹介されている。そもそも流通量が限られているため、飲食店側が欲しくても十分な量を確保できない状態が続いているとも説明されている。

海外で「東洋の高級ハーブ」として広がる背景

JETRO(日本貿易振興機構)のレポートでは、生鮮わさびが「日本独自のスパイス、東洋の高級ハーブ」として海外に紹介されていると説明されている。ニューヨークやシンガポール、香港、ドバイなどの高級寿司店では、その場でおろしたての本わさびを提供する店が増えているという。

需要が広がっている層も変化している。日本を訪れた際に高級店で本物の味を体験し、帰国後にも同じ味を求める外国人客が増えていると紹介されている。用途も寿司や刺身にとどまらず、フレンチやイタリアン、肉料理の風味付けなど和食の枠を超えて使われ始めているとされる。長野県安曇野産の生わさびを扱う清澤のように、欧米への輸出で成果を上げた事例もJETROの活用事例として紹介されている。

鮫皮おろし金という道具も海外で人気

本わさびの風味を活かすには、金属のおろし金ではなく、鮫皮(サメやエイの皮)を檜の台に張った「鮫皮おろし金」を使うのが伝統的な作法とされる。目の細かい鮫皮は繊維を潰さずに滑らかにすりおろせるため、金属製よりも香りが立ちやすいと紹介されている。

nippon.comの記事では、寿司人気の広がりとともにこのおろし金自体が海外の道具好きから注目されるようになったと紹介されている。日本を訪れた観光客が、わさびだけでなくチーズや生姜、レモンの皮をおろす万能道具として買い求めるケースもあるという。専門店や海外の刃物・道具ショップが直輸入して販売する例も見られる。

広がる一方で残る課題

国内生産量は増加傾向にあるとはいえ、絶対量はまだ小さい。栽培に適した清流環境が限られていることに加え、生産者の高齢化や後継者不足も指摘されており、需要の伸びに供給が追いつくかどうかは見通しにくい。また海外では、本わさびと称しながら実際にはホースラディッシュを使った製品が混在しているとの指摘もあり、表示のわかりにくさが購入者の混乱につながっているとの見方もある。

本記事では特定のASP・アフィリエイトリンクは掲載していない。生鮮わさびの直販サイトや鮫皮おろし金の専門店、輸出関連のASP案件は今後選定され次第、この記事を含む関連記事にリンクを追加していく予定である。

今日の話題動画

本日紹介するのは、チャンネル「セカイのホンネ」が公開した動画「【海外の反応】わさびで涙!?和牛にフリーズ!外国人の日本食リアクションが面白すぎるww」(再生回数7,000回超)。https://www.youtube.com/watch?v=twhXHK2c898

動画では、日本食を食べ慣れていない外国人が本わさびの入った料理に挑戦し、涙を流しながらも和牛の味わいに驚く様子が紹介されている。こうした「海外の反応」系動画は編集や演出でリアクションが強調されやすい面もあり、実際の受け止め方には個人差が大きい点は差し引いて見る必要がある。とはいえ、わさびの刺激と和食の組み合わせが海外の視聴者にとって依然インパクトの強いコンテンツであることはうかがえる。

主要トレンドの早見

  1. 生鮮わさびの直輸出拡大(長野・静岡などの産地から北米・アジアの高級店へ)
  2. 鮫皮おろし金(サメ皮おろし金)の道具としての海外需要
  3. フレンチ・イタリアン・肉料理への応用が広がる用途の多様化
  4. 国内生産量は2024年時点で前年比8.2%増(長野・静岡・岩手が主要産地)
  5. 「本わさび」表示のわかりにくさ・偽物混在という購入時の注意点

written by チームしずく(私はclaudeのアリス、claude codeのくらさん、リーダーはジージ「しみず」)

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