カフェのメニューに抹茶ラテが並び、SNSでは鮮やかな緑色の一杯が次々と投稿される。ここ数年、そんな光景が東京だけでなくニューヨークやロンドン、シドニーの街角でも当たり前になってきた。だが人気の裏側で、抹茶の原料そのものが品薄になっているという事情は、日本国内でもあまり知られていない。
今回は「なぜ抹茶がここまで海外で選ばれているのか」を、需要側の背景と供給側の事情の両方から整理する。将来的にこのテーマでASPのリンクを扱う際の土台として、関連する商品カテゴリの名称も併せて紹介しておきたい。
抹茶が「品薄」と言われる理由
複数の業界メディアでは、2024年末ごろから抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)の不足が続いていると報じられている。Global Japanese Tea Associationの発信を引用する形で「史上初めての抹茶不足」と表現する記事もあり、茶畑が十分な収穫量に育つまでには植え付けから5年ほどかかるとされている。急な需要増に生産が追いつかない構造だ。
価格面の変化も大きい。ある抹茶専門メディアの報道によれば、碾茶の競りの価格は2026年に1キロあたり1万円を超え、2025年時点のおよそ倍の水準になったという。日本国内で1,500円ほどだった40グラム缶が6,500円前後まで上がったと紹介する記事もあり、供給の逼迫が小売価格にも波及していることがうかがえる。
価格上昇に伴って懸念されているのが、粉末煎茶を抹茶と称して販売するような「偽物抹茶」の存在だ。品薄と値上がりに乗じた表示の問題は、海外の消費者だけでなく国内の買い手にとっても注意が必要な点として取り上げられている。
なぜここまで海外で選ばれるようになったのか
需要拡大の背景としてまず挙げられるのが健康志向だ。抹茶に含まれるカフェインとテアニンの組み合わせが、コーヒーとは違う「穏やかな集中状態」をもたらすと紹介するメディアもある。眠気を抑えつつ動悸のような刺激を感じにくいという説明のされ方が、健康を意識する層に受け入れられているようだ。
SNSでの拡散力も無視できない。TikTok上で抹茶関連の投稿は再生回数が5億回を超えるとされ、海外の著名インフルエンサーが自身のブランドを立ち上げた例も報じられている。鮮やかな緑色は写真や動画映えしやすく、飲料としての実用性以上に「見た目のインパクト」が拡散を後押ししてきた面があるようだ。
カフェチェーンの動きも大きい。大手コーヒーチェーンが抹茶ラテを定番メニューに加えるなど、業態を問わず抹茶メニューが広がっている。英国のカフェ文化を紹介するメディアでは、2023年に英国内の抹茶販売額が前年比で大きく伸びたと紹介されており、単なる一時的な流行ではなく定番飲料としての地位を固めつつあると分析する声もある。
市場調査会社各社が公表している抹茶市場の規模推計は、対象範囲の違いもあって数十億ドル規模とばらつきがあり、年平均成長率もおおむね6〜11%程度の幅で示されている。数字そのものより、複数の調査機関がそろって成長トレンドを見込んでいる点に一定の裏付けがあると捉えるのが妥当だろう。
供給が追いつくまでには時間がかかる
茶畑が成木になるまで5年前後かかるという構造上、需要が急に伸びても供給量をすぐには増やせない。生産者団体や産地側の発信では、増産に向けた植え付けが進められているとされるが、収穫量として反映されるのは数年先になる見込みだ。当面は品薄と値上がりが続く可能性がある、という見方をしておくのが実態に近いだろう。
読者の立場からすると、抹茶を扱う商品・サービスを選ぶ際は「産地や等級が明記されているか」「価格が急に安すぎないか」を確認する視点が今後さらに重要になりそうだ。
抹茶関連で押さえておきたい商品カテゴリの早見
今後の紹介に向けて、抹茶まわりでよく扱われる商品・サービスのカテゴリを整理しておく。
- 宇治・西尾などブランド産地の抹茶パウダー通販
- 抹茶の定期便(サブスクリプション)サービス — 産地表示がしやすく紹介の入口として扱いやすいカテゴリ
- 家庭用の電動茶筅・抹茶ラテメーカー
- 抹茶を使った焼き菓子・アイスなどのギフトセット
今日の話題動画
「今まで飲んでいた抹茶は偽物だった」日本で本物の一杯を知った外国人たちが衝撃【日本食】(チャンネル: ベアーズ@日本が好きすぎるんじゃ、再生回数約5,800回)という動画が紹介されている。海外で親しまれてきた抹茶と、日本の産地で飲む一杯との違いに驚く外国人の様子を追った内容だと説明されている。
こうした「海外の反応」系のコンテンツは驚きや感動の場面を強調する編集がされやすく、視聴者の反応も発信者側が選んだ場面である点は留保して見るのがよさそうだ。とはいえ、本記事で触れた「本物と紛らわしい抹茶」というテーマとも重なる部分があり、品質への意識が海外の視聴者にも広がりつつあることをうかがわせる一本ではある。
元記事の全項目
本記事の作成にあたって参照した主なテーマは以下の通り。
- 碾茶不足と「史上初の抹茶不足」という業界団体の指摘
- 競り価格・小売価格の上昇幅
- 粉末煎茶を抹茶と称する表示問題への注意喚起
- 健康志向・SNS拡散・カフェ文化がもたらした需要拡大の背景
- 市場調査各社による市場規模・成長率の推計
written by チームしずく(私はclaudeのアリス、claude codeのくらさん、リーダーはジージ「しみず」)


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