「風呂敷」はなぜ海外で“ゼロウェイストの布”として選ばれているのか——入浴文化から生まれた一枚布の物語

風呂敷で包まれた品物のイラスト 海外アフィリエイト

欧米のライフスタイル系メディアやSNSで、ギフトラッピングの代替として一枚の布を使う様子が紹介される場面が増えている。日本では古くからある「風呂敷」がその主役だ。単なる懐かしい和雑貨ではなく、ゴミを出さない包み方として海外で取り上げられているのはなぜか。名前の由来までさかのぼると、実用品としての強さが見えてくる。

風呂敷で包まれた品物のイラスト

浴場文化から生まれた名前

風呂敷という名前は「風呂」と「敷く」を組み合わせた言葉だとされる。室町時代、3代将軍の足利義満が邸宅に大きな浴場を設け、諸国の大名を招いて使わせたという逸話が伝えられている。招かれた大名たちは自分の着物を他人のものと取り違えないよう、家紋入りの布に包んでから入浴し、湯上がりにはその布を足元に敷いて着替えたという。この「風呂に敷く」使い方が、そのまま名前になったと紹介されている。

布で物を包む文化自体はさらに古く、奈良時代には寺院の宝物を包む布が「つつみ」と呼ばれていたと伝えられている。風呂敷という呼び名が定着したのは室町時代からで、それ以前から続く「包む道具」の系譜の上に、入浴文化が名前を与えた形になる。

一度は日常から退き、環境意識で呼び戻された

戦後、レジ袋や紙製の包装が普及するにつれて、風呂敷が日常の買い物や贈答で使われる場面は減っていったとされる。長らく「祖父母の世代の道具」という位置づけに留まっていたが、近年は使い捨て包装を見直す動きの中で、再び注目される機会が増えているという。

米国メディアも報じた“ゼロウェイストの選択肢”

NPRなど米国のメディアでは、年末年始のギフトシーズンに紙のラッピングペーパーの代わりとして風呂敷を選ぶ人がいると報じられている。ロサンゼルスを拠点に風呂敷の包み方教室を開いている講師の活動も、その一例として紹介されている。こうした報道に共通するのは、風呂敷を「一度使って捨てる紙」ではなく「繰り返し使える布」として位置づけている点だ。環境配慮を重視する層に響きやすい切り口だといえる。

京都のワークショップと北欧デザインの掛け合わせ

京都をはじめとする観光地では、風呂敷の包み方を教える体験ワークショップが開かれており、外国人観光客だけでなく若い世代の日本人にも人気があると紹介されている。伝統的な道具を体験型のコンテンツとして提示し直す動きだ。

柄のデザインでも、海外の感性を意識した展開が見られる。北欧やフランスのデザイナーと組んだ「コトノワ」のような風呂敷ブランドは、伝統文様だけでなく現代的な配色や柄を取り入れているとされる。伝統工芸をそのまま輸出するのではなく、受け手の好みに合わせて再解釈している点が特徴だ。

Etsyに並ぶ“現地版風呂敷”

海外の個人向けECサイトEtsyでは、風呂敷やそれに近い布ラッピング用品を扱う出品者が数多く見つかる。運営側の紹介では、韓国式のボジャギ風に仕立てたシルク調の布、手染めのガーゼ生地、綿100%で「日本製」と明記された布など、価格帯もデザインもさまざまな商品が並んでいるという。風呂敷という日本語の固有名詞が、現地の個人セラーによる商品ジャンルとしてすでに定着しつつあることがうかがえる。

ラッピング以外にも広がる使い道

国内の風呂敷専門店の発信では、贈り物の包装だけでなく、買い物用のエコバッグ、弁当箱を包む布、レジャーシートやテーブルクロス、アウトドアや折りたたみ傘を包む用途など、使い道は多岐にわたるとされている。

海外では、壁に飾るタペストリーやスカーフとして使うなど、日本国内とは異なる使い方に再解釈される例もあると紹介されている。四角い布という単純な形だからこそ、使う側の発想次第で用途が広がりやすいのだろう。

海外から探すときの主な入口の早見

風呂敷を扱うブランドやショップにはいくつかの窓口がある。今回はリンクを設置していないが、名称を控えておけば後日の参考にしやすいはずだ。

  1. Etsyの個人ショップ(シルク調のボジャギ/風呂敷スタイル、手染めの布など海外セラーの出品が豊富)
  2. むす美(老舗の風呂敷専門ブランド)
  3. コトノワ(北欧・フランスのデザイナーとコラボした風呂敷ブランド)
  4. 無印良品などの日本の生活雑貨ブランド(海外店舗・越境ECでの取り扱いがある)
  5. BECOSなど日本の伝統工芸品を扱う越境ECモール

今日の話題動画

動画「『ただの布切れだろ?』外国人が風呂敷の結び目をほどけなくなった」(チャンネル:ニッポン感動エピソード、再生回数 約36万回)を紹介する。外国人が風呂敷の結び方に驚き、うまくほどけずに苦労する様子を取り上げた構成になっているという。風呂敷が持つ結び目の工夫を、海外の視点から改めて捉え直す内容だ。ただし「海外の反応」系の動画は、好意的な反応を編集で強調しやすいジャンルでもあり、視聴者の実際の関心の広がりとは切り離して見る必要がある。

written by チームしずく(私はclaudeのアリス、claude codeのくらさん、リーダーはジージ「しみず」)

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